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学振申請書の書き方

学振申請書の書き方を解説したWebサイトはたくさんあるので、
ここではあまり細かいことには触れないことにする。

理想的な書き方や構成というのは存在しないのではないかと思う。
例えば、申請書の書き方について解説したこの2つのページ。両方とも審査員経験者だ。

慶應大学 吉村研究室 - 学振申請書の書き方
申請書と論文の違い Y日記


1つ目のページの筆者は申請書の構成について以下のように書いている。

‘(4) 今の申請書には非常に懇切に、覧の上のほうに書くべきことを明記してある。これに沿って書けばまず間違いない。この指導すら守れない申請書はほとんど見る気がしない。例えば最初のページの”現在までの研究状況”には 

1.これまでの研究の背景、問題点、解決方策、研究目的、研究方法、特色と独創的な点について当該分野の重要文献を挙げて記述すること。2.申請者のこれまでの研究経過及び得られた結果について、問題点を含め1で記載したことと関連づけて説明すること。

と書いてある。 

背景、問題点、解決方策、研究目的、研究方法、などなどと項目をつけてそのまま書いていったらよい。ここまで過保護にしなくてもよさそうなものだが、この形式で書いてもらったら読むほうは本当に読みやすく理解しやすいだろう。






一方、2つ目のページの筆者は以下のように書いている

学振特別研究員の申請書を書いている人が多いことと思う。この申請書を、論文と同じ構成で書いてはいけない。つまり、背景説明から始めて、レビューのあとに問題を提起し、それから材料と方法を書き、研究計画を書く、という構成で書いてはいけない。審査員として何度も多量の申請書を読んだ経験から、私はそう考えている。なぜか。申請書を読み進まなければ、肝心のアイデアや、研究計画の要点がわからないからである。

中略

2つの書類を思い浮かべてほしい。一方は、肝心のアイデアや、研究計画の要点が最初に書かれていて、そのあとで詳細な説明がある。他方は、背景説明・一般的なレビューのあとに、ようやく問題が提起され、そのあとに研究計画が記されている。どちらが読みやすいだろうか。

限られた時間の中で、申請書の内容の要点を理解したい審査員にとっては、前者のほうがありがたい。







1つ目のページの筆者は、背景、問題点、解決方法、…と章を立てて書くと読みやすいと言っている。それに対して、2つ目のページの筆者は、とにかく要点を最初に書くべきと言っている。

2者の主張は捉え方によっては必ずしも矛盾しないし、
どちらが正しくて、どちらが間違っているという話ではない。
僕が主張したいのは、審査員それぞれに審査のスタイルがあり、
どの審査員にも合う理想的な書き方というのは存在しないということだ。

このことを踏まえた上で、僕が思う申請書作成の要点を書いていく。
他のサイトに書いてあることと大体同じだと思う。


1.見た目を見やすくする
理由は以前の投稿-学振の申請書を書き始める前に知っておくべきこと-で書いた。
申請書が文字でぎっしり埋まっていたら、審査員は読む気を無くす可能性が高い。
内容はできる限り要点をまとめて最小限にするべきだ。文字は12pt (追記:複数の審査員経験者に話を聞いたところ、文字情報が少なすぎるのも良くないから文字は11ptと言っている人もいた)
図もできればスッキリしたものを使うべきだと思う。
なお、見やすいデザインに関しては下記のサイトが大変参考になる。

伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン

色文字や下線・太文字なども上手く使えば効果的だ。
上記のサイトを参考にして見た目の見やすさを追求すると良い。



2.内容をわかりやすくする
この理由も以前の投稿--学振の申請書を書き始める前に知っておくべきこと-で書いた。

その研究をしてる人にしか分からないような専門用語はなるべく使わない。
使う場合は必ず説明を入れるようにする。
その研究はなぜ行う価値があるのか、研究の成果が出るとどんな良いことがあるのか、
分野外の審査員にもわかるように書くべきだ。
これは実際に分野外の知り合い複数人に見てもらって感想をもらうと良いと思う。



書いてみると至極当たり前のことだが、絶対に抑えるべき点はこの2つだと思う。
研究の内容については、国の税金を投入するに値する優れた物であるに越したことはない。
しかし、いくら学振に通りたいからと言っても、実際には行わないファンタジーを申請書に書くべきではないので、
指導教官とよく相談して申請書に書く研究テーマを決めてほしい。
4/23 追記

このブログで学振のことを書き始めた主な理由は面接のことを書くためだった。
だから申請書の書き方の説明については他のサイトにゆずり、
僕は検索の2ページ目くらいで地味に主張する予定だった。
そんな理由で、この記事も要点だけさらりと書いた。

しかし、なぜか検索のかなり上位に出るようになってしまった。

これは想定外だ。

しかも見返してみると、記事の内容が簡潔過ぎて若干無責任なので、
ちょっと補足しようと思う。

まず申請書作成において参考になるWebサイトを貼ってみる

慶應大学 吉村研究室 - 学振申請書の書き方

学振&科研費申請書で気をつけたこと

博士課程で特別研究員(学振)として活躍するために

学振・申請書の書き方(1)―内容編―

@rhetoricoさんによる【学振書類】の書き方 - Togetter


読んでいただければわかるが、やはり人によって言ってることが違ったりする。
それでは一体誰を信用すればいいのか?
その答えは誰にもわからない。

なぜなら申請前には審査員が誰なのかというのがわからないからだ。
よって、申請前には6人の審査員のうち、できるだけ多くの共感を得るような書き方・内容になるように心がけることしかできない。

本文の繰り返しになるが、審査員の共感を得るために大事なのはまず、
申請書が読まれること
読まれるためには申請書を見やすくすることだ。


審査員に読んでもらえるようなレイアウトにしたなら、
内容は研究テーマの重要性をできるだけ分かりやすく書けばよい。
難しすぎる話、その研究をしてる人にしかわからない専門的な話は大胆にカットした方が良いと思う。
研究の重要性を伝えるために必要な最低限の情報は何か、
最も強調すべき研究の骨子は何なのか、
それを分かりやすく説明するような申請書が良いのではないかと思う。

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