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国立西洋美術館のすすめ

何年か前から美術館に行くのが好きになった。

それまでは絵画に対してほとんど興味は無かった。
学校での美術は別に嫌いではなかったが、
興味を持って取り組むということはしなかった。
高校の芸術の授業は音楽を選択した。

そんな僕が暇を見つけて美術館に足を運ぶようになったきっかけが、
国立西洋美術館だ。

最初に国立西洋美術館を訪れた理由は、
アクセスが良かったし、
自分の大学が国立美術館キャンパスメンバーズに入っていたので、
無料で常設展を見れるからだ。
暇だし無料だから一回行ってみるか。そんなノリだったと思う。

行ってみるとド素人の自分でも思いのほか楽しめたので、
その後たまに暇ができるとフラッと立ち寄る。
それからこれをきっかけに色々な東京の美術館に足を運ぶようになった。

今日はそんなきっかけを作ってくれた国立西洋美術館を少し紹介したい。



国立西洋美術館はJR上野駅の公園口から出て、
動物園方面に30秒ほど歩いた右手にある。
敷地に入るとそこが前庭になっていて、
何点かの彫刻が展示してある。

昔なんかのCMで有名になったロダンの彫刻「考える人」がある。
RIMG0066.jpg 


展示は企画展と常設展がある。
企画展は何の企画かによって全く趣向や個人にとっての価値が異なるので、
興味のあるものをやっていたら行ってみると良いと思う。

僕がお勧めしたいのは、常設展だ。
この常設展、前述のようにキャンパスメンバーズに入っている大学の学生なら、
学生証があれば無料で入れる。
しかもこの常設展、かなり充実している。
元々は松方コレクションという、20世紀初頭のお金持ちが収集したコレクションが元になっているらしい。
14世紀くらいから20世紀までの主にヨーロッパの絵画が年代順に見れる。

自分は芸術論を語れるようなプロではないので、
それぞれの絵の価値について語ることはしない。
芸術の楽しみ方は人それぞれだと思う。

これを読んでいる人で、以前の僕のように美術館に興味を持ってないという人でも、
もし時間があったら一回行って実物を見てみることをお勧めする。
名作は何も考えないで見ていても心に何か訴えかけてくるものだと思うし、
個人的には絵が描かれた当時の風景とか服装とか
人の表情とか見ているだけでも面白いと思う。
そして国立西洋美術館には行くに値する良作がそろっていると思う。

絵画の知識のある人向けに、
国立西洋美術館の常設展で見れる近現代の有名な画家の名前を列挙してみる。
ピカソ
ムンク
ゴーギャン
ゴッホ
モネ
ミレー
ルノワール
クールベ

近現代の誰もが知っているような画家だけでもこれだけの人が揃っている。
(もちろん必ずしも彼らの代表作が所蔵されいるわけではない。
むしろ国立西洋美術館では、 名前を聞いたことが無い画家の
作品に見ごたえがある作品が多いように個人的には思う。)
これらの画家に加えて近現代以前の絵画も多数展示されている。

以下個人的に印象に残っている作品を挙げていこうと思う。
画像はリンク先の国立西洋美術館のオフィシャルサイトで見ることができる。



マリー=ガブリエル・カペ「自画像」

このいたずらっぽい微笑みと、斜めから見下ろすような顔の角度。
たぶん〇〇〇な性格なんだろうなー。と考えるのが面白い。
個人的には勝ち気だけど人懐っこい子だったろうと思う。

話は変わるが、西洋画に出てくる女性は近現代以前でも
かなり肉付きが良い、今で言うぽっちゃりな女性が多いと絵を見てて感じる。
絵画のモデルになるような女性(貴族?)に限ったことかもしれないが、
きっと裕福な生活をしていたんだろうなと思う。
それとも当時はそれが美しいとされていたのだろうか?




ギュスターヴ・ドレ「ラ・シエスタ、スペインの思い出」

ラ・シエスタ(昼寝)、スペインの想い出と題されたこの作品
画像だと分からないが、実は横幅が2mはあろうかという大きな絵だ
この絵の前に立つとまず、
周辺の暗部と対比を成して光が差し込む中央の頭を掻いている少年と目が合う。
眠りから覚めてしまったんだろうか。「なに見てんだよ」と言った感じだろうか。
是非実物を見てほしい。本当に目が合うから。




ジョヴァンニ・セガンティーニ「羊の剪毛」

なすすべなく毛を刈られてしまっている羊が描かれている。
奥にはすでに毛を刈られた寒そうな羊と、
これから刈られるであろう3頭の羊がいて、
柵越しに仲間が刈られる様子を見つめている。
構図が面白い。
というか、刈られる様子を見つめている3頭の羊がかわいい。



ヨハン・ハインリヒ・フュースリ
「グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ」


これも実物は横幅が3mもある巨大な絵。
そして、おそらく国立西洋美術館で一番インパクトのある絵
オフィシャルサイトの説明によると、
好きな人に冷淡にあしらわれた青年テオドーレ(左)
が森を歩いていると、
同じく恋人に冷酷な仕打ちを受けて自殺したグイド・カヴァルカンティの亡霊(中央)が、
裸で逃げ惑うその恋人(右)を犬に襲わせている所に出くわした場面、らしい。
誰かの小説の一場面らしい。
何が怖いって、中央の馬の目。
「ギョロ」という言葉はこの馬のためにあると言っても過言ではない。
こんなのに出くわしたら、トラウマで20年引きこもるレベル。笑えない。






ヴィルヘルム・ハンマースホイ
「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」


国立西洋美術館で個人的に一番好きな絵。
何が好きかというと、雰囲気が好き。それだけ。
簡素な部屋の奥で妻がピアノを弾いていて、
部屋には左から光が差し込んでいる。
どこからか彼女が弾いてるメロディーが聞こえてくるようじゃありませんか?






以上個人的なお気に入りを挙げました。
国立西洋美術館のすすめでした。



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Author: あぴと
生命科学の研究者。ポスドク。東京という街が好きです。
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生命科学、基礎医学、進化生物学、英語、読書、美術、音楽

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