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国立科学博物館のすすめ ~日本館編~

以前の記事・国立科学博物館のすすめ ~地球館編~に続き、日本館の紹介をしたい。 




地球館が2004年に公開された新しい建物に対し、日本館は1931年建造の古い建物だ。玄関口でもあるこの建物は科博のシンボルでもあり、国の重要文化財にも指定されている。








一階の自然を見る技では、科学の発展を語る上で欠かせない望遠鏡や顕微鏡、そして時計や地震計などの計測器の歴史が展示されている。




これは明治時代にイギリスから輸入されたというトロートン望遠鏡。天体観測や教育に長い間使用されていたらしい。この他にも、初期の顕微鏡などが展示されている。




日本館ではその名前の通り、日本に焦点を当てた展示を行っている。日本人の成り立ちや日本列島の自然についての展示がされている。





例えば、たぶん世界でここにしか無いかと思われる、沖縄・奄美・トカラ諸島におけるヒラタクワガタの亜種の展示


良くも悪くもすごくマニアックな展示だ。それぞれに名前がついているからには、それぞれが分類学的に特徴を持っているのだろうが、問題はぱっと見た所それらの違いが分からないことだ。見る人が見たら分かるのだろうか。例えばクワガタマニアの間では、

「おお!すげえーー!トカラヒラタクワガタだ!!超珍しいじゃん!!」
とかいう会話が繰り広げられて、それらが高額で取引されたりするのだろうか。



それから、日本各地で見られる鳥の剥製だとか






日本近海で見られる生物だとか





日本の稲作の歴史なんかが展示されている







地球館では人類のルーツを知ることができるが、日本館では日本人のルーツを知ることができる。日本には元々縄文時代に縄文人と呼ばれる人が住んでいたが、弥生時代に大陸から稲作の技術を引っ提げて弥生人が渡来してくる。それらの人々が混ざった子孫が現代の日本人だ。縄文人と弥生人は身体的に全く異なる特徴があったとされる。例えば、その顔の構造からして違う



手前から旧石器人・縄文人・弥生人の顔を復元したものだ。顔の彫りの深さや鼻の高さなどが全く異なっているのが分かるだろう。沖縄出身の人で彫りが深い人をよく見かけるのは、渡来系との混血が少なかったためとする説がある。

また、日本館の2階では江戸時代の女性がミイラ化したものが展示されている。遺体の尊厳のためにその一角では撮影が禁止されているので写真は無いが、江戸時代の遺体を現代の技術で解析して生前の様子などを予測した研究結果などが見られる。それから忠犬ハチ公の剥製なんかもある。


日本館の3階では、日本各地で発見された化石が展示してある。かつての日本にこんな生物がいたのかと思いを馳せることができる。

日本で初めて発見された首長竜の化石とその復元模型






抜粋して紹介したが、ここに載せられた展示はごく一部のものだ。ここには載せきれない多種多様な充実した展示があるということは実際に足を運んでいただければ分かると思う。日本館では日本の人々・日本の生物の現代に至るまでの歴史と変遷を知ることができる。地球館と合わせ、日本人としての自分、それから人類全体としての自分のルーツを分かりやすい解説付きで学べる。大人も子供も、理系も文系も、誰でも楽しく学べる場所、それが国立科学博物館だ。

国立科学博物館のホームページ

東京BLOGの地球館紹介記事

リニューアルした国立科学博物館の地球館


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Author: あぴと
生命科学の研究者。ポスドク。東京という街が好きです。
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