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[小説] 「イン ザ・ミソスープ」 村上龍

海外に行ったり、外国人と会話したりすると、自分が日本で生まれて日本で育った日本人であることを自覚する。ずっと日本にいて日本人とだけ接していたならこういう感覚を味わうことは無かっただろう。当然のことなのかもしれないが、国や文化の違いによってその人の行動や考え方は変わる。そうやって色々な文化を知る経験を繰り返すと、自分が育ってきた文化が相対化されて、より深く自分の文化を理解する契機となる。

この小説でも、大都会東京の新宿に現れた一人の外国人が日本的なものに触れる出来事が小説の柱になっている。映画「ロストイントランスレーション」を思い出したが、扱われている題材はより重く、深刻だ。村上龍が日本社会や日本人にはびこる一種の考え方に対して持っている危機感が、一人の外国人を通して強烈なメッセージとなって伝わってきた。普段の我々が何気なく見ている光景、当たり前のように見過ごしている光景の真っ只中に、異文化で育って異なる考え方を持つ外国人を動員することで、社会の問題点を浮かび上がらせている。この外国人は一体何者なのか?続きは小説で。

イン ザ・ミソスープ (幻冬舎文庫)イン ザ・ミソスープ (幻冬舎文庫)
(1998/08)
村上 龍

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Author: あぴと
生命科学の研究者。ポスドク。東京という街が好きです。
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